帰途カラス

2011年7月7日 ざった
山には七つの子があるように、文月の七夜がやってきました。こんばんは。
↑自分で言っててなんですが、意味が雲散霧消しててびっくりです。



七夕です。
ぼくは短冊に冗談で「世界平和」と書く人が大嫌いです。
子どもであっても容赦なく、大人であるならなおのこと。
世界平和、なめんな。
だけど、今のぼくは遠慮なく堂々と短冊に「世界平和」と記したいと思います。


七夕です。
織姫と彦星は、ちゃんと出会えているのでしょうか。
かささぎは、ちゃんと橋を渡しているのでしょうか。
地上からの野暮な視線なんて、分厚い雲がさえぎってくれてますから、
人目なんてはばからないで、どうぞ仲睦まじく。
曇りだって悪くないですね。


七夕です。
『織姫は絶世の美女である。
 その美貌を駆使し、一晩ごとに男をとっかえひっかえ楽しんでいた。
 一晩に一人、一週間で七人。だから七夕なのだ』
嘘です。
去年も言いました。去年、友人に言ったら「去年も聞いた」と言われました。
今年も言います。これで三年目。
『織姫は絶世の美女である。
 その美貌でもって、一晩に一人ずつ、男たちを誘惑して遊んでいた。
 そして一週間目、七日目の夜のことだ。
 織姫はいつものように男を誘う。その男こそが、彦星であった。
 当初織姫は遊びのつもりだったが、なぜだか彦星に惹かれてしまう。
 その日以降、織姫は他の男に声をかけることはなくなった。
 七日目の夕の出会い、これが七夕という名前の由来である』
嘘です。


七夕です。
そもそも、この二人は会いたくて会っているのでしょうか。
最初はそうだったかもしれませんが、どうせ一年もあっていなかったのですから、
もはやそれぞれにそれぞれの暮らしがあるといっていいように思います。
だのに出会わされてしまう、出会わなくてはならない、というのも酷な話ですね。
しかも相手は親切心でやってる天帝ですからなおさらタチが悪いです。
昔の話だっちゅーねーんっ! って気持ちかもしれません。
なにはともあれ、やっとめぐりあえた二人に乾杯しましょう。

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